管理職の仕事とは何かと言えば、ひとつは仕事の管理です。
例えば、IT企業のプロジェクトマネージャーを例にとって言えば、プロジェクトの企画をまとめ、予算を決め、スタッフを集め、納期までに仕事を終わらせるといったことが一連の役目だと言えるでしょう。
そして、もうひとつの役割が人の管理です。
いくら立派な計画を立てて予算を集めても、実際に作業を行う人間が十分なパフォーマンスを発揮しなくてはプロジェクトを成功に導くことはできません。
特に、IT業界はデスマーチと呼ばれる過酷な作業があることで知られています。
したがって、管理職の立場にある人間が部下の心の不調に気づき、メンタルヘルス対策を行わなければ業務全体の効率が大きく損なわれる可能性もあるのです。
しかし、仕事の管理ばかりに気が向いていて、メンタルヘルス対策と急に言われても何をやればよいのか分からない人もいるでしょう。
そんな人にはメンタルヘルス・マネジメントの資格習得を目指すことをおすすめします。
この資格には1種から3種まであって、その中で管理職の人が目指してほしいのは第2種です。
この資格を取得すれば、部下の心の不調を見抜き、その部下に対して適切な処理が取れるスキルがあることを認定されたことになります。
ストレスが多いと言われる日本の職場において、こうしたスキルの需要はますます高まってくでしょう。
同時に、その必要性については皆が真剣に考える必要があるのです。